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カラダのお話し◇免疫
2024.09.29
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私たちの身体には、自律神経系・内分泌系・免疫系というシステムが備わっています。
今回は、このシステムの中の免疫系についてのお話しです。
私たちの身体は、免疫系が無ければ、病原体にあっという間にやられてしまいます。
免疫システムを担っているのは、主に白血球です。
そこで、病原体と戦ってくれている白血球のメンバーをご紹介します。
白血球 第1部隊:自然免疫
病原体が侵入した時に、まず戦いに挑む第1部隊が「自然免疫」です。
私たちが生まれた時から、元々自然に備わっている免疫で、
病原体をいち早く認識して戦いに向かいます。
自然免疫のメンバー
▶マクロファージ ( ˘0˘ )
ㅤメンバーいちの大きさ!
ㅤ病原体を食べて消化する!
ㅤ病原体の情報をT細胞に伝える
ㅤサイトカイン(信号物質)を出して、他のメンバーを呼び寄せる
▶好中球 (◎_◎)
ㅤ体中をパトロールし、マクロファージなどから送られてくる信号物質により呼び寄せられる
ㅤマクロファージと同じく病原体を食べる
ㅤ好中球はその後、自らも死んでいく・・・
▶樹状細胞 (・o・)
ㅤ病原体を取り込んで、情報を第2部隊である「獲得免疫」の免疫細胞に伝える
ㅤ食作用もあり
ㅤマクロファージ同様大きい
▶ナチュラルキラー細胞(NK細胞) ( `ー´)
ㅤ体内を巡り、がん細胞やウイルスに感染した細胞を除去する
▶ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞) ( `~´)
ㅤ自然免疫系と獲得免疫系を繋ぐ細胞で、NK細胞とT細胞の機能を併せ持つ
ㅤがん細胞やウイルスを攻撃する
ㅤ(NKT細胞にも免疫記憶機能があることがわかっています)
白血球 第2部隊:獲得免疫
自然免疫で生き残った病原体と戦う第2部隊が「獲得免疫」です。
一度侵入した病原体を記憶し、次の侵入時にすぐ戦えるよう備えています。
獲得免疫のメンバー
▶T細胞であるヘルパーT細胞 ( ̄ε ̄)
ㅤB細胞に抗体をつくるよう命令する
▶T細胞であるキラーT細胞 ( ̄皿 ̄)
ㅤがん細胞、ウイルス感染細胞を攻撃する
▶T細胞である制御性T細胞 ( ̄へ ̄)
ㅤヘルパーT細胞の機能を制御する
ㅤ自己免疫反応を抑制する
▶B細胞 ((((oノ´3`)ノ
ㅤヘルパーT細胞の指示を受け抗体をつくって攻撃する
ㅤ増殖・成熟し、最終的にプラズマ細胞に変化する
▶プラズマ細胞 (∩´▲`)∩.。oO
ㅤ大量の抗体をつくることができる
ㅤ病原体を強力に攻撃する
ㅤ※抗体は、病原体に結合する物質で、「抗体」に対して、病原体は「抗原」という。
ㅤㅤ抗体は特定の一つの抗原にのみ結合し、抗体に結合された抗原は、破壊されてしまう。
白血球 病原体減退作戦!
まずは第1部隊である「自然免疫」のマクロファージや好中球が、病原体を食べて破壊します。
次に、第1部隊をかわして生き残った病原体と「獲得免疫」が戦います。
獲得免疫は、一度侵入した病原体を記憶するために獲得する免疫です。
病原体の情報を得た第1部隊である樹状細胞は、第2部隊であるヘルパーT細胞にその情報を伝えます。
そこで、ヘルパーT細胞は、その病原体に合った抗体をつくれるB細胞を選んで、指示を出します。
指示されたB細胞は増殖・成熟し、やがてプラズマ細胞となり、
プラズマ細胞は、大量に抗体をつくります。
そして!また、その抗体を目印にした好中球やマクロファージが、病原体を食べていきます。
これが免疫システムの仕組みです。
免疫力を上げるには
「免疫力を上げる」とは、「免疫細胞がしっかり戦えるように活性化させる」ということです。
<体温を上げる>
T細胞やB細胞などのリンパ球は、体温が上がると活性化されます。
軽い運動やお風呂に浸かるなどで、体温を上げましょう。
<バランスの良い食事>
腸内環境を整えることは、免疫細胞の助けになります。
腸内細菌の中には、病原菌を攻撃する物質を出すものもいます。
また、樹状細胞を介してB細胞を刺激、抗体をつくらせたりもしています。
抗体の材料はたんぱく質です。
まずはたんぱく質をしっかり摂り、その他にもビタミン・ミネラルなど、バランスよく栄養を摂りましょう。
<質の良い睡眠>
睡眠中のリラックス状態では、副交感神経が優位になっています。
免疫細胞は、このリラックス状態の時に活発化します。
睡眠不足は免疫力を下げることになるので気をつけましょう。
病原体と戦う免疫力を上げるには、日常生活の見直しから!
季節の変わり目には体調を崩しやすくなります。
免疫部隊を元気に動かし、万全の体制を整えましょう(^^)
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