夏真っ盛り、厳しい暑さが続いていますね、、、

食欲も落ち、体もだるさを感じてきているのではないでしょうか(=_=)

そんな時に出番なのがわさびやからしなどの薬味です。

爽やかな香りや辛味で美味しさや刺激を与えてくれます！

この時期、食欲をアップさせて夏バテ、食あたりを防ぐためにも、薬味をうまく利用して夏を乗り切りましょう（＾o＾）

▼△▼わさび▼△▼

わさびは日本の固有種で、日本で栽培が始まりました。

日本原産のわさびは「本わさび」といい、

夏も涼しく澄んだ湧き水や清流のある地域でのみ育つ、デリケートな品種です。

清流で育てる「沢わさび」と、涼しい土地の畑で栽培される「畑わさび（陸わさび）」があります。

沢わさびは、水につけて栽培され、根茎の部分が肥大します。

普段食べているわさびは、この肥大した部分をすりおろしています。

畑わさび（陸わさび）は、沢わさびよりも栽培しやすく、お家の涼しい場所でプランター栽培をすることも出来ます。

根茎の部分は肥大しないので、主に茎と葉の部分を食べます。

茎はおひたしやしょうゆ漬け、葉は天ぷらにして食べたりします。

本わさびは、アブラナ科ワサビ属。

キャベツ、かぶ、大根、ブロッコリーなどと同じアブラナ科で、

アブラナ科共通の辛味成分は「イソチオシアネート」。

そして、わさびの辛味成分は「アリルイソチオシアネート（アリルからし油）」といいます。

すりおろすことによって、細胞内の「グルコシノレート」が酵素「ミロシナーゼ」の働きで加水分解され、「アリルイソチオシアネート」が生成されます。

これが、わさび独特のツンとした辛味を生む、揮発性の成分です。

病原性大腸菌Ｏ157、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌などに対する強い抗菌作用があると確認されており、

魚介類の寄生虫に対しても活動抑制効果があります。

なので、お刺身やお寿司のような生のお魚を食べる時に欠かせない薬味なのです。

その他にも、がん予防、血栓予防、食欲増進、消化吸収促進など、たくさんの効果が期待できます。

◇西洋わさび◇

東ヨーロッパ原産のわさびは「西洋わさび」といって、英語では「ホースラディッシュ」・「レフォール」と呼ばれ、北海道では「山わさび」と呼ばれています。

根茎の部分をすりおろしてローストビーフに添えたり、ソースなどに使われます。

▼△▼からし▼△▼

からしは「からし菜」の種子を乾燥させたものが原料。

からし菜はアブラナ科アブラナ属。

わさびと同じアブラナ科です。

からしの辛味も同じくアリルイソチオシアネートによるもの。

どちらも鼻にツンとくるのは同じ。

でも辛味成分は同じでも、わさびとからしでは辛さというか、風味が違いますよね。

その違いは、わさびには「グリーンノート」という香り成分が含まれているのに対し、からしにはこれがない、というだけ。

しばらく放置して、この香り成分が減少してしまうと、意外とわさびとからしの区別がつかないそうです。

成分が同じなら効能も同じ。

からしもわさびと同じような効果が望めます。

また、からし菜の葉は、和え物や漬物などにして食べられます。

からし菜も栄養価の高い食材で、特にβ-カロテンが豊富なので抗酸化作用が期待できます。

その他、カリウム・ビタミンC・葉酸なども含まれており、体にうれしい栄養素がたくさん。

からしにも「和からし」と「洋からし」があります。

一般的にからしと呼ばれているのは和からしの方で、からし菜は「オリエンタルマスタード」という種類です。

洋からしは、通常マスタードと呼ばれているもので、「ホワイト（イエロー）マスタード」「ブラウンマスタード」「ブラックマスタード」などを使って作られています。

マスタードの方が、辛さや香りが穏やかです。

夏バテで食欲がなくなってきたら、

食事にピリッと辛いわさびやからしを添えて、味覚を刺激し食欲を取り戻しましょう！