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カラダのお話し◇アルツハイマー病

2025.09.30

その他ブログ

今、患者数が増え続けているアルツハイマー病ですが、どんな病気なのでしょうか。

なぜアルツハイマー病を発症してしまうのでしょうか。

 

アルツハイマー病とは、脳内に「アミロイドβ」や「タウ」などの❝ゴミ❞がたまることによって、ニューロン(神経細胞)が死に至り、記憶や思考能力が低下する病気です。

「認知症」とは、そのような日常生活に支障をきたした❝状態❞を指す言葉です。

認知症を引き起こす原因の第1位がアルツハイマー病で、全体の約70%を占め、

その次が脳血管障害で約20%です。

 

脳の構造と記憶

大脳の最も外側には、約140億ものニューロンが集まる「大脳皮質」があり、知的活動を担っています。

大脳の内側にあるのが「大脳辺縁系」で、こちらでは本能や感情などを司ります。

感覚器官から入ってきた情報は、まず大脳辺縁系の「嗅内皮質」に集められます。

「嗅」とはいいますが、嗅覚だけではなくあらゆる感覚器官の情報が集まります。

嗅内皮質に集められた情報は、その隣に位置する「海馬」に送られ、ここで情報が整理されます。

その後、大脳皮質に送られ、保存(記憶)されます。

逆に人が何かを思い出そうとする時は、この逆のルートをたどります。

このように嗅内皮質と海馬は、記憶にとって重要な場所です。

ところがアルツハイマー病では、この嗅内皮質と海馬のニューロンが先に死んでいきます。

そのため、物忘れの症状が最初に出ます。

その後病状が進むと、大脳皮質にまで障害が広がります。

大脳皮質は、部位によって役割が分担されており、障害を受ける部位によってそれぞれ違った症状が現れます。

たとえば、大脳皮質の側面に位置する側頭葉では、音声や文字の意味を理解する働きを担っていますが、ここのニューロンが死に至ると、言葉がうまく発せられなくなります。

 

では、なぜニューロンは死んでいくのか。

原因1▶脳内のゴミ「アミロイドβ」

ニューロンの細胞膜には、「アミロイドβ前駆体たんぱく質(APP)」というたんぱく質が貫通しています。

このAPPは、ニューロンの成長などに携わっているといわれています。

APPが働きを終えると、「γセレクターゼ」という酵素が、APPの細胞膜内にある部分を切り離します。

細胞外に突き出た部分は「βセレクターゼ」という酵素が切り離します。

こうして細胞膜外に切り出された部分を「アミロイドβ」といいます。

脳内には、この脳内のゴミ「アミロイドβ」を掃除する「ミクログリア」という掃除屋がちゃんと存在しています。

通常は、ミクログリアがアミロイドβを食べて除去してくれますが、年と共にミクログリアの働きが低下していきます。

そうすると、脳内でのアミロイドβの濃度が上がり、次第に集結し、巨大な塊となります。

巨大になったアミロイドβは「老人斑」とよばれ、ニューロンにまとわりつきます。

そして、最終的にニューロンを死に至らしめます。

また、ニューロン同士の間隙「シナプス」の間に入り込むと、情報伝達が阻害されるといわれています。

 

原因2▶ニューロン内のゴミ「タウ」

ニューロンには、軸索や樹状突起といわれる長い足のような構造があります。

この中には、道路のような役割の「微小管」が何本も通っています。

これによって、栄養素やシナプス小胞を、軸索の隅々まで運ぶことができます。

微小管を構成しているのは、たんぱく質の「チューブリン」。

チューブリンがバラバラにならないようにくっつける、糸のような働きをしているのが「タウ」です。

タウもたんぱく質の一種で、微小管の安定には欠かせません。

しかし、加齢が進んだりしてアミロイドβが蓄積すると、次第にタウが微小管から離れていきます。

やがて、チューブリンはバラバラに崩れてしまい、剥がれたタウは凝集して蓄積します。

微小管が形を維持できなくなり崩壊すると、栄養を届けることができず、ニューロンはやがて死んでいきます。

細胞内にたまったタウのせいで、ニューロンが変形したように見えるため、このニューロンの変化を「神経原線維変化」といいます。

神経原線維変化と老人葉斑が、アルツハイマー病患者の特徴です。

軸索内で凝集したタウは、やがて細胞外に放出され、他のニューロンのさらなる神経原線維変化を起こします。

 

原因3▶暴走するミクログリア

アミロイドβが過度に増えたり、タウが多数凝集したりすると、脳が病原体から攻撃を受けていると判断します。

すると、掃除屋だったミクログリアが一変、病原体を攻撃する戦闘隊になります。

この攻撃によって激しい炎症が起こり、細胞死を引き起こしてしまいます。

 

 

結局、アルツハイマー病の原因は、加齢ということになるのでしょうか・・・。

65歳以上では、5歳年齢が上がると、2倍ずつ発症率が上がるといわれています。

また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も、アルツハイマー病になるリスクを高めます。

さらに、喫煙者は、喫煙しない人に比べて2倍以上もなりやすいというデータもあります。

 

とはいえ、年には逆らえない・・・では、発症を遅らせるにはどうすればいいのか。

 

それには有酸素運動が効果的です(^^)

ジョギングや水泳など、適度な有酸素運動が脳の血流量を増やし、ニューロンを増やす物質を分泌させます。

そして、規則正しい食事、バランスの取れた食事も重要です(^u^)

ビタミンE、ビタミンC、βカロテン、DHA(ドコサヘキサエン酸)などを摂りましょう。

他にも、十分な睡眠、楽しい趣味、料理、楽器の演奏などがよいとされています。

アミロイドβの蓄積は40代の頃から徐々に始まっています。

日頃から運動とバランスの良い食事を心がけて、対策をしていきましょう(^-^)

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