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カラダのお話し◇香りと嗅覚
2025.08.31
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私たちは料理を前にして、その匂いを嗅いで美味しそうと感じたり、
花の香りにうっとりしたり、香りによって、様々な感情を抱きます。
香りっていったい何なのでしょう(´∀`*)??
香りは、科学的にいうと揮発性低分子有機化合物です。
私たちの鼻に入って❝匂う❞ためには、揮発して空気中を漂わなくてはなりません。
そのためには分子量が小さい必要があります。
ですから香りは、分子量の小さい、揮発性の物質ということです。
分子量は小さくても、水素、炭素、酸素などの元素が繋がった構造をしています。
例えば「リナロール」。
リナロールは、ラベンダー、イランイラン、スイートオレンジなどに含まれている成分です。
化学式は、C10H18O。
香り物質の構造はそれぞれ違っていて、数十万種類もあるといわれています。
たとえば、私たちは「コーヒーの香り」を一つの香りとして認識しますが、それも実際は何百種もの香り物質が混合したものです。
香りが伝わる仕組み
鼻から入った香り物質は、鼻腔に入ります。
鼻腔は奥行き10㎝ほどの空間です。
鼻腔の表面は粘膜で覆われています。
この粘膜の表面積は、郵便ハガキほどの大きさです。
このうち、鼻腔奥の天井部分にある、わずか切手ほどの部分が香りをキャッチする嗅粘膜です(゜_゜)
そこでは、「嗅細胞」の先端にある「嗅繊毛」が、粘液中に出ています。
嗅繊毛には「嗅覚受容体」があり、入ってきた香り物質と結合します。
受容体は約400種類あり、それぞれ決まった香り物質としか結合しません。
香りの情報が電気信号に変換され、脳の「嗅球」に伝わります。
その後、脳の「嗅皮質」へ送られ、嗅皮質からさらに脳の各部へと伝わっていくことになります(・.・)
そのルートは主に3つ。
【ルート1】嗅皮質→前頭葉へ
味覚等の他の感覚の情報を統合して、香りのイメージがつくられます。
【ルート2】嗅皮質→海馬へ
海馬は記憶を司る場所。ここで記憶の情報が引き出されます。
香りで昔の記憶が甦ったりするのは、このためです。
【ルート3】嗅皮質→扁桃体へ
好きや嫌いなどの感情を呼び起こします。
その後は、視床下部へ。
自律神経系、内分泌系、免疫系に伝達されます。
そして、脳は「大脳辺縁系」と「大脳新皮質」に分かれています。
大脳辺縁系は脳の内側にあり、情動脳ともいわれ喜怒哀楽などの情動を司る脳。
一方、脳の表面部分にある大脳新皮質は、思考や判断など知性を司る脳です。
海馬や扁桃体は脳の「大脳辺縁系」に位置しています。
嗅覚から大脳辺縁系までは、中継する神経が少ないため、情報が速く伝わります。
五感のうち嗅覚以外は、大脳新皮質の情報分析や認識を必要とするので、その分時間がかかってしまいます。
嗅覚だけが、大脳辺縁系を直接刺激することができます。
見たり聞いたりするより、嗅覚の方が速いんです!
また、注目したいのは、香り物質は、ホメオスタシス(生体が変化を拒み、一定の状態を維持しようとする調節機能)に重要な自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を与えるということです。
自分が心地よいと思える香りを取り入れることで、心身のバランスを整えることができます。
香りは思っている以上に重要な役割をもっているのです。
アロマテラピー
最近はアロマテラピーを日常に取り入れている人も多いのではないでしょうか。
アロマランプ、アロマバスソルトなど、人気ですね。
「アロマテラピー」とは、1930年代にフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセがつくった造語で、「アロマ(芳香)」による「セラピー(療法)」を意味します。
植物から抽出した芳香成分を含んだエッセンシャルオイル(精油)を使って行う療法です。
精油については、近年様々な研究が行われています。
実際に、精油を香らせながら勤務すると、ストレスが減少したことが報告されています。
また、ラベンダーの香りはリラックス効果で知られていますが、脳波のひとつ、α波を増加させる効果があることも報告されています。
α波といえば、心身の鎮静状態の時や、穏やかな集中状態にある時に発生する脳波です。
アロマを取り入れることによって、より心身のバランスを整えることができます。
さらに、アロマトリートメントやアロマバスでは、精油は皮膚からも吸収されます。
アロマを取り入れる際のポイントは、香りとともに心地良い記憶を積み重ねていくこと(*^^*)
お気に入りの香りを見つけて、良い記憶を脳に刻んでストレスフリーに過ごしましょう☆
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