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カラダのお話し◇骨

2024.03.31

その他ブログ

今回は、「整骨院」の字にも含まれているように健康には欠かせない「骨」のお話しです☆

 

私たちの身体には約200個もの骨があります。

体を支え、脳や内臓を保護し、筋肉と繋がって身体を動かす役目をしています。

それ以外にも骨は、血液をつくったり、カルシウムを貯蔵する役割もあります。

 

それでは、骨について詳しくみていきましょう!

 

骨の構造

骨は外側から骨膜、硬い緻密質、スポンジ状の海綿質でできています。

外側で強度を図り、内側で軽量化を実現しています(・∀・)

 

骨には「骨芽細胞」と「破骨細胞」があります。

骨芽細胞は骨をつくります。

骨芽細胞が生成したコラーゲン繊維の間に、カルシウムとリン酸でつくられるヒドロキシアパタイトが沈着し、骨が形成されます。

ビルにたとえると、コラーゲンが鉄筋、ヒドロキシアパタイトはコンクリートの役目をしています。

一方、破骨細胞はその名の通り骨を壊します。

骨を酸や酵素でとかし、とけ出したカルシウムとリン酸を吸収します。

骨自身が、骨を壊したりつくったりしているわけです。

この骨の新陳代謝を「骨のリモデリング」といいます。

 

なぜそんなことをするのか・・(´・・`)??

 

骨はカルシウムの貯蔵庫で、実際、全体の99%のカルシウムが骨に貯蔵されています。

カルシウムは、筋肉の収縮、神経の伝達、血液の凝固作用など、様々な働きに関与している重要なミネラルです。

これらに必要なカルシウムが血液中で不足すると、破骨細胞が活性化して増え、骨をとかします。

とけ出たカルシウムが毛細血管に入り、カルシウム濃度を上げます。

その後、毛細血管のカルシウム濃度が一定の範囲を超えると、破骨細胞の機能が抑えられます。

すると、今度は骨芽細胞の出番となり、骨の修復にとりかかります。

私たちの身体の中では、骨芽細胞と破骨細胞の見事なコンビネーションが行われています。

このように、破骨細胞と骨芽細胞によって吸収と形成が繰り返され、

若い人では、1年間に骨の約1/5が入れ替わるといわれています。

 

骨粗鬆症

破骨細胞と骨芽細胞の吸収と形成のバランスがうまくいっている時は良いのですが、

このバランスが崩れてしまうこともあります。

破骨細胞による骨吸収の方が上回ってしまうと、次第に骨はもろくなっていきます。

この“骨がスカスカ”な状況が続いて骨量が減少した状態が「骨粗鬆症」です。

特に女性や高齢者に多い症状です。

 

骨粗鬆症を防ぐためには、骨芽細胞を活性化させることが重要で、それにはとにかく運動すること!

骨芽細胞は刺激を受けることで形成を始めます。

運動などで筋肉を動かすと、その筋肉に繋がっている骨にも刺激が与えられ、骨がつくられていきます。

逆にいえば、動かさないと筋肉も骨もどんどん衰えていってしまうということです。

ジョギング、ウオーキング、筋トレなどが、骨芽細胞の活性化に効果があります。

縄跳びなどのジャンプを伴う運動も、足を衝いたときに刺激が加わるので、これもオススメです。

 

また、骨を強くするには、必要な栄養素を摂ることが大前提です(´ー`)!

特に摂取したいのは、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK!

■カルシウム

骨そのものの主成分で、ヒトの体に存在するもっとも多いミネラルです。

牛乳、乳製品、小魚、大豆製品に豊富です。

■ビタミンD

カルシウムの吸収を促し、骨にカルシウムが沈着するのを助けます。

魚介類に多く含まれ、サケ、イワシなどの加工品、また、きくらげなどのきのこ類にも豊富です。

脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

動物性食品の場合は、脂質を含んでいて、これだけでもOKなので効率よく吸収できます。

また、ビタミンDは紫外線に当たることで、ヒトの体内でも生成されます。

■ビタミンK

ビタミンKも骨へのカルシウム沈着を助けます。

海藻類や緑色の野菜、発酵食品に豊富です。

特にモロヘイヤにはカルシウムも含まれているのでオススメです。

ビタミンKも脂溶性なので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

 

余談*骨物語

私たちの身体は、人類の進化の過程を物語っています。

四肢を使って歩行する霊長類が、二足歩行する人類になるまでに、骨も進化してきました。

 

たとえば、背骨。

進化した人類の重い頭を支えるために、S字にカーブするように変化しました。

このカーブがなければ、私たちは重い頭を乗せて立ったり歩いたりすることが困難です。

ところが、骨の形はうまく進化したものの、なかには思うように適応できなかった部分もあるようです。

 

背骨(脊椎)のひとつひとつの骨を「椎骨」といいます。

首から腰まで、頚椎に7個、胸椎に12個、腰椎に5個、合計24個の椎骨で繋がっていて、さらにその下に仙骨、尾骨があります。

脊椎の動きを滑らかにするために椎骨と椎骨の間にあるのが、軟骨の「椎間板」です。

椎間板は硬いゴムのような形状で、強度と柔軟性を兼ね備えています。

これによって、脊椎は体を支えながらも滑らかな動きができているわけです。

 

ですが、ヒトの椎間板は、未だに四足動物仕様のままになっているんです(゜_゜)

 

ヒトの椎間板は四足動物と同じように、四つ足で立った時に胸の方向に引っ張る重力に耐えうる構造になっていて、直立姿勢で下方向にかかる重力には適していません。

要するに、直立歩行するヒトにとってはマズい構造になっているわけです。

それゆえ歳を重ね、下方向に圧力がかかり続けると、軟骨の一部がはみ出てくることがあります。

これが「椎間板ヘルニア」です。

通常は、コルセット装着と安静にすることなどの保存療法で改善を待ちます。

ちなみに椎間板ヘルニアは、霊長類ではヒト以外、ほとんどないそうです。

 

進化は終わりのない旅ですね。。(・.・;)

 

椎間板ヘルニアでお悩みの方は、

当院ではコルセットのご用意もしておりますのでお気軽にお問い合わせください(^^)

 

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