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野菜の栄養☆えんどう豆編
2023.05.28
その他ブログ
木々の緑が美しい季節になってきました(^^)
食卓も彩りよく新鮮なもので飾りたくなります。
テーブルに並ぶ色とりどりの料理は、食欲をそそりますよね。
「美味しさ」は五感によってもたらされますが、その中でも、視覚による影響は、9割近くにも及ぶという報告もあります。
また、食材の色ごとに、心に働きかけるイメージがそれぞれあるようです。
たとえば、赤はエネルギーや情熱、黄色は幸福や躍動、青は食物としては不自然な色なので、食欲の減退につながったりと、知らず知らずのうちに影響を受けています。
緑色は爽やかさや健康などのイメージ。
この時期にぴったりなカラーですね。
今回は、そんな緑鮮やかな「えんどう豆」のお話です(゜u゜)
えんどう豆の歴史は古く、約3000年前に埋葬されたツタンカーメンの墓を、
1922年に考古学者のハワード・カーターが発掘した際に、副葬品の中から見つけたといわれています。
それを持ち帰って栽培に成功、それが「ツタンカーメンのえんどう豆」として広がりました。
ツタンカーメンのえんどう豆は、豆自体は緑色ですが、さやは紫色。
なんだか神秘的な感じですね。
今も種が販売されており、古代エジプトのロマンを求めて栽培されている方もいらっしゃるようです。
えんどう豆が日本にもたらされたのは、9~10世紀頃。
遣唐使によって中国から伝えられたとされています。
明治時代になって、欧米から様々な品種が導入されて以来、栽培が広く普及したようです。
えんどう豆はマメ科エンドウ属。
同じえんどう豆でも、収穫の時期の違いで名称が変わります。
●●●豆苗●●●
成長過程の最も早い時期の収穫で食べるのが「豆苗」。
豆ができる前のえんどう豆の若菜です。
豆苗には植物がもつ色素成分であるβ-カロテンが豊富で、抗酸化作用があります。
また、β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されて働きます。
ビタミンAに変換されるカロテンの中でもβ-カロテンは優等生で、最も効率よく変換されます。
ビタミンAには視覚機能の健康や皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。
さらに、抗酸化作用をもつビタミンCも豊富なので、β-カロテンに加えて、より強い抗酸化作用が望めます。
他にもカルシウムの骨の沈着を助けるビタミンK、代謝を上げるビタミンB群であるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸も豊富に含まれています。
豆苗は緑黄色野菜に分類されますが、えんどう豆からできているので、たんぱく質も豊富。
野菜と豆の栄養を併せ持っている本当に優れた食材です。
おまけに、根元からカットして水に浸けておくと再生可能なので、コスパも良し!
●●●さやえんどう●●●
えんどう豆のさやがまだ若いうちに収穫してさやごと食べるのが「さやえんどう」。
さやえんどうは緑黄色野菜。
β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB1・B2などが豊富に含まれています。
また、さやえんどうにはうま味成分のグルタミン酸がたっぷりなのが嬉しいところ。
脳の働きを活性化させる作用や、アンモニアの解毒効果が期待できます。
普段、和食の彩りとして活躍しているさやえんどうですが、栄養価も十分優秀な野菜です。
●●●グリンピース(実えんどう)●●●
グリンピースは「実えんどう」とも言われ、豆が未熟なうちに収穫します。
豆ですが野菜に分類されます。
未熟だからこそ、β-カロテンやビタミンB1などが豊富に含まれています。
さらに、たんぱく質も多く含んでいるので、グリンピースも栄養価の高い食材といえます。
冷凍や缶詰で年中食べられますが、より栄養価の高い旬のうちに食べるのがおススメです。
●●●えんどう豆●●●
成熟した実を乾燥して食べるえんどう豆は、豆類。
「赤えんどう」と「青えんどう」があります。
赤えんどうは、「みつ豆」に入っているあの豆で、豆大福にも使われています。
青えんどうは、甘納豆やうぐいす餡などに使われています。
赤えんどうと青えんどうの含有成分はあまり差がないようです。
食物繊維が豊富で便秘改善に一役買ってくれます。
また、鉄分も多く含まれており、貧血や疲労感の予防が期待できます。
●●●スナップえんどう●●●
えんどう豆の仲間で、グリンピースを品種改良したものです。
さやが柔らかく、さやごと全部食べられます。
サラダやごまあえ、炒めものにと、料理のレパートリーがたくさん。
スナップえんどうにももちろんビタミン、ミネラルなどが豊富で、
豆の部分からはたんぱく質も摂取できます。
さやと実、両方の栄養分をいっぺんにいただけるのは嬉しいですね。
えんどう豆はどの成長過程においても、体に有益な成分を含んでいる、とても優秀な食材といえます。
色々なえんどう豆を使って食卓も華やかに美味しくいただきましょう(*^^*)
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