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野菜の栄養☆たまねぎ編
2023.04.30
その他ブログ
新たまねぎがスーパーに並ぶ時期ですね(^^)
今回はそんなたまねぎについてのお話しです。
たまねぎは土から引っこ抜いて収穫するイメージがあり、根菜と思われがちですが、
食用となるのは、葉が養分を蓄えて厚みを増し、球形となった「鱗茎(りんけい)」という部分です。
一枚ずつ剥がしていくと、魚の鱗のように見えることから、この名が付いたようです。
私たちが食べているのは、たまねぎの葉だったんですね(゜_゜)
たまねぎの歴史は古く、古代エジプトで既に栽培されていて、
エジプトのピラミッド建設時、労働者たちに配っていたとか。
にんにくと共に重要なスタミナ源とみなされていたようです。
当時は科学的知識がなかったにもかかわらず、これだけ重要視されていたということは、
たまねぎやにんにくの疲労回復効果を身をもって感じていたということでしょう(^u^)
たまねぎはにんにくと同じヒガンバナ科ネギ属。
にんにくと同じく、注目成分「アリシン」が豊富に含まれています。
疲労回復、滋養強壮、正にピラミッド建築労働者に必要な成分です。
また、血液をサラサラにし、動脈硬化・血栓予防も期待できます。
たまねぎを刻むと目が痛くなりますよね(´・・`)
それは、細胞壁を壊され気化したアリシンが、空気中を漂って目に入るため。
逆に言うと細かく刻まないと効果なし、刻めば刻むほど効果アップです。
また、みじん切りの後、15分~30分ほど置いておくと、アリシンは増えます!
それから、サラダなどにする時、たまねぎスライスを、辛味を取るために水にさらしたりしますが、
これだとアリシンが流れ出てしまうので要注意です。
私たちが一般的に普段食べているのは、黄たまねぎで、
新たまねぎは3~4月に出荷される早取りの黄たまねぎのこと。
新たまねぎの方が柔らかくて辛味も少ないので、生で食べやすい分、アリシンが摂りやすくなりそうですね。
また、アリシンは熱に弱いですが、油と調理することで成分が壊れにくくなります。
スープやシチューにする場合でも、一旦さっと油で炒めておくと、アリシンをキープできます。
そして!ビタミンB1と一緒に摂るとビタミンB1はパワーアップします!
ビタミンB1の豊富な豚肉と合わせて調理すれば、効率良く摂取できます。
但し、豚肉を茹でるとビタミンB1が流出してしまうので注意です。
スープごと食べるか、蒸し料理の方が理想的です(^u^)
次はポリフェノールの一種「ケルセチン」。
たまねぎは野菜の中でもケルセチンが極めて多く含まれています。
抗酸化作用に優れ、活性酸素による赤血球のダメージを防ぎ、血液をサラサラにし、血流を改善します。
また、コレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぎます。
認知症予防やアレルギーの改善など、他にも効果がたくさんあります。
ケルセチンは植物が紫外線から身を守るための色素成分なので、特にたまねぎの皮の部分に多く含まれています。
ちなみに「たまねぎ茶」をご存知ですか?
たまねぎの皮を5分間煮出すだけで簡単に作れるのでおススメです(*^^*)
また、食べる部分のケルセチンを増やすには、皮をむいてから一週間ほど日光に当てること。
放置しているだけで、なんと通常の4倍増になるといわれています!
さらにもう一つ、注目すべきは「難消化性オリゴ糖」が多く含まれていること。
オリゴ糖は、糖の最小単位の単糖が3~10個ほど結びついた少糖類。
難消化性オリゴ糖はその名の通り消化されにくいのが特徴です。
吸収されずにそのまま大腸まで届き、善玉菌のエサとなって善玉菌を増やすため、
腸内環境を良好にし、お腹の調子を整えます。
またGI値(食後の血糖値の上昇を示す指標)が低いことからダイエットにもオススメ。
その他、虫歯予防やミネラルの吸収を促進する働きもあるといわれています。
加えていうと、にんにく、キャベツの回でもご紹介した、
がん予防の可能性の重要度順に並べた「デザイナーフーズピラミッド」においても、
たまねぎは二番手につけています。
■■■たまねぎの品種■■■
《赤たまねぎ》
赤紫の皮の部分には、アントシアニンが含まれており、
抗酸化作用、目の機能改善などが期待できます。
辛味が少なく生食向きなので、スライスしてサラダやマリネにするのに適しています。
視覚的にも鮮やかで、食欲をそそります。
《ペコロス》
直径3~4㎝の小さいたまねぎで、
スープや煮込み料理に丸ごと使えるのが魅力です。
小さくても栄養価は黄たまねぎとほぼ同じ。
糖質が多めなので、甘くて美味しいです。
よく使う食材だからこそ、適した調理方法で食べて、
摂取できる栄養をグンとアップさせ、健康な身体づくりを目指しましょう!
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