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野菜の栄養☆しょうが・にんにく編
2023.02.27
その他ブログ
しょうが・にんにくは、野菜に分類されます。
しょうが・にんにくは、薬味として使用されることが多く、
少量でも香りや辛味で料理の風味を増し、より美味しく仕上げます。
また、読んで字のごとく薬としての効能もあります。
【しょうが】
体を温め冷え性を改善する、などのイメージがありますよね。
では、成分をみていきましょう。
生のしょうがに含まれる辛みの成分はジンゲロール。
血行を促進し、体の末端で血管を広げます。
また、免疫力を高め、殺菌効果もあります。
ジンゲロールは皮付近に多く、皮ごと使うのがオススメです。
但し、酸化しやすいので、食べる直前にすりおろしましょう。
このジンゲロールを加熱や乾燥させると、ショウガオールに変化します。
ショウガオールに変化させた方が、温め効果は抜群です。
体脂肪を燃えやすい状態にし、体を深部から温めてくれます。
なので、生より加熱や乾燥させた方が冷え性改善やダイエットにも適しています。
ポイントは約80℃でじっくり加熱すること。
スライスしてオーブンでローストしたり、蒸すのもOK。
また、しょうがを熱湯を入れたポットや水筒に入れておくだけでも、簡単にショウガオールを増やせます。
その後、天日干しなどで乾燥させると日持ちもして、さらに効率よくいただけます。
また、ミキサーで粉末状にしても料理やドリンクに使いやすくなります。
しょうがを存分に利用して体を芯から温めましょう。
【にんにく】
にんにくで注目すべき成分はアリイン。
アリインはにんにくやたまねぎ、ねぎなどに含まれる香りの元となる成分で、アリイン自体は無臭です。
にんにくをすりおろしたり、細かく刻むことによって細胞壁が壊れ、酵素の働きでこのアリインがアリシンに変化します。
アリシンは植物が外敵から自分の身を守るために蓄えている成分で、強いにおいを発します。
これがにんにくのあの独特のにおいです。
逃げることのできない植物たちが生き残るために生み出した攻撃方法なのです。
そのため、強力な殺菌・殺虫作用があります。
また、抗酸化力は野菜の中ではトップクラス、生活習慣病の予防にも一役買っています。
さらに、ビタミンB1と一緒に摂ることによってビタミンB1がパワーアップし、
働きを長時間キープすることができるようになります。
ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産する際に多量に必要な栄養素なので、
エネルギーの生産力が高まり、疲労回復、滋養強壮効果も望めます。
ビタミンB1の多い食物には、豚肉、ウナギ、大豆などがあります。
アリイン、アリシンときて、今度はアリシンを油に溶解させると、アホエンに変化します。
アホエンの「アホ(ajo)」はスペイン語でにんにくの意味。
発見されて以来、様々な研究結果が出ています。
脳の神経伝達物質の一つにアセチルコリンがあります。
アセチルコリンが不足すると、記憶力・学習能力が低下、認知症に繋がるとされています。
アホエンはこのアセチルコリンが酵素によって分解するのを抑制し、
認知症予防・記憶力の向上に役立ちます。
その他、血栓予防や高血圧予防、抗酸化作用、抗菌作用など、様々な効果で期待されています。
にんにくをすりおろしてオリーブオイルなどに漬けてニンニクオイルを作っておくと、手軽にアホエンが摂取できます。
炒め物やパスタやマリネなど、活用レシピは豊富です。
さらに、しょうがとにんにくに共通する注目すべき効果には抗がん作用があります。
アメリカでは、病気を食事や食習慣の改善で予防しようという取り組みがなされてきました。
1990年代、アメリカの国立がん研究所が計画した「デザイナーフーズプロジェクト」は、がんを予防するために、効果のある成分を特定し役立てようとした壮大なプロジェクトです。
その後、現在計画は中止されていますが、がんに効果が高い順にピラミッド状に食品が並べられた「デザイナーフーズ・ピラミッド」が発表されています。
このピラミッドの最上位に、にんにくとしょうが、どちらも入っています。
薬味としては少量ですが、日々の料理に取り入れることで、多大な効果が得られること間違いなしなので、積極的に摂取していきましょう(^^)
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